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【啓蒙思想】近代とは何か?【国民国家】

1 :世界@名無史さん:2005/04/27(水) 20:55:03 0
について考察するスレです。
近代とそれ以前の時代を分けるものはなにか、
近代が生み出したものは、など、近代に関する
話題ならなんでもOK。

2 :世界@名無史さん:2005/04/27(水) 21:25:55 0
テーマは面白いがもう少し風呂敷広げろ。

3 :世界@名無史さん:2005/04/27(水) 21:49:31 0
以前はルネサンス以降が近代とされていたが、
最近はフランス革命以降を近代とし、それ以前を
近世とすることが多い。


4 :世界@名無史さん:2005/04/27(水) 22:03:21 0
1.近代の前の時代は何?近世?中世?
2.近代の定義は何?ブルジョア資本主義?アンチイデオロギーとしての共産主義の誕生?

語れ。てか、>>1が話しふれ。

5 :1:2005/04/27(水) 22:15:54 0
近代とそれ以前の時代の違いは、「世界を人間の行動によってつくり
変えることが出来る、人間社会は進歩する」という考え方の存在では?

近代は理性の時代であるかのように思われているが、
中世の人間も、理性を軽視していたわけではないし、
近代においても、「ロマン主義」のような流れが生まれてきた。

6 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 00:39:21 0
何に向かって進歩するのか?の視点が大事だね。

科学技術なら自然科学と技術力の向上。
社会思想なら自由平等友愛の社会にどれくらい近づいたか。







7 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 00:50:51 0
東アジアでは、アヘン戦争以降が近代。
西アジアでは、ナポレオンのエジプト遠征以降が近代。


8 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 09:57:40 O
なんでエジプト遠征以降なんだ
初心者なんでくわしく頼む

9 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 09:59:07 O
なんでエジプト遠征以降なんだ
初心者なんでくわしく頼む

10 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 09:59:51 0
政治史的にはフランス革命以後、あるいは独立戦争以後でよくない?

11 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 15:23:38 0
>>8
アヘン戦争と同様、“西洋の衝撃”によって伝統的な社会体制が変容を遂げた
時代が近代とされる。

12 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 15:44:06 0
普通はアメリカの独立革命以降だろ近代は
その余勢を買ってラファイエットがフランス革命起こしたのだしな
フランス革命の過激化のあとにナポレオンがヨーロッパを席巻したし
まナポレオンが皇帝になったのは愛嬌だけど
そのあとのウィーン体制でほぼ決まった


13 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 15:56:58 0
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3
近代(きんだい)は、歴史の時代区分のひとつで、近世よりも後、現代
よりも前の時期を指す。日本語の「近代」は、もともと英語の Modern、
ドイツ語の Neuzeit の訳語として考案された漢語である。
時代区分としての近代を象徴するものは、ウエストファリア条約による
主権国家体制の誕生、市民革命による市民社会の成立、産業革命による
資本主義の発達、ナポレオン戦争による国民国家の形成など16世紀以降
のヨーロッパで誕生し、現代世界を特徴付けている社会のあり方である。
(中略)
しかしながら、今日では資本主義、市民社会、国民国家といった近代を
象徴する社会・経済・国家のあり方があらわれた18世紀後半から19世紀
前半をもって近代の本格的な始まりとし、それ以前からルネサンス以降
までの時代を初期近代(近世)として近代から区別することが行われて
いる。その場合、大きな転機となったフランス革命の起こった1789年が
時代的画期とみなされることが多い。

14 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 16:07:03 0
カルロヴィッツ条約など近代以前の「早期の西洋の衝撃」では生じなかった(萌芽は生まれたかもしれないけど)、
ワッハーブ運動やギリシア独立運動などの動きが、「本格期の西洋の衝撃」に襲われるとドーっと出てくるわけだよね?
ある意味、象徴的なような気がするな。

15 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 16:15:55 0
ちょいまて、スレタイに「啓蒙思想」が入っているんだから
今風の近世と分けた十八世紀末以後の「近代」を指すのではなく、
もう少し古典的な意味での「近代」が問題になっているんだろう。
つまり「啓蒙思想」がらみで言う文化史的近代なら、
十七世紀の末ごろからということになるが。

16 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 18:06:13 0
「啓蒙」の原語は複数形の「光」(リュミエール)であり、この光とは
理性の光のことである。

17 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 18:14:09 0
ttp://www.tabiken.com/history/doc/F/F252R100.HTM
啓蒙思想は近代市民階層の自己意識の表現であり,市民階級の成長を
その社会的背景として発展した。この思想がまずイギリスに萌芽し,
ついでフランスで開花したことは,両国における市民階級の成長と対応
した現象である。それに対してドイツでは市民階級の未成熟が君主と
官僚によって補われたといえよう。なお啓蒙思想と絶体主義国家の
あいだに相関関係があったことも留意されなければならない。宗教戦争
の混乱を収めた絶体主義国家は,宗教を政治から切り離すことによって
啓蒙思想の前提をつくり出し,また公権力を独占することによって,
“国家”とは異なる,私人の活動領域としての“市民社会”の観念を
生み出した。啓蒙思想家はこの“市民社会”を代表し,当初は絶体主義
国家と連携し,のちにはそれに敵対しつつ,宗教的・社会的・政治的
権威を批判したのである。

18 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 20:31:46 0
>>14
インド亜大陸でも、イギリス支配時代に、イスラーム浄化運動(インド・ムスリム
がヒンドゥーと共有していたさまざまな民衆的慣習を払拭しようとする運動)
が起こっている。


19 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 20:37:43 0
近代思想って言っても大陸と英国じゃ全然違うぞ。
ロックやホッブスのような自然権思想はイギリスでは実は主流じゃない。
民主主義や平等主義、設計主義を近代の要件とするのなら、イギリスは近代じゃなくなっちゃう。
日本の進歩的知識人はみんな大陸欧州オタだから、大陸欧州の基準に照らして日本が前近代とか
言うんだよな。

20 :谷川稔:2005/04/28(木) 21:29:57 0
19世紀の世界はパックス・ブリタニカの世紀といわれてきたが、それは
世界市場を制した覇権国家という意味であって、ことヨーロッパ大陸に
関していうならば、「フランスの世紀」であった。すくなくとも
「啓蒙の世紀」18世紀から、フランス革命とナポレオン、七月革命、
二月革命、パリ・コミューンへと続く、19世紀の70年代まではそうである。
それは、近代市民(国民)国家理念の輸出であり「フランスのヨーロッパ化」
あるいは「ヨーロッパのフランス化」の波といえなくもない。今日の
EUの加盟条件を規定している「アジェンダ2000」にみられる基本理念
「民主主義、法の支配、基本的人権とマイノリティ保護、機能する市場経済」
のうち、その多くが、良きにつけ悪しきにつけ18・19世紀のフランスによって
促進されてきたものである。ヨーロッパ諸地域はこの「フランスの
ヨーロッパ化」に対する反発から好むと好まざるとにかかわらず、
それぞれの国民国家形成を迫られ、さまざまなナショナル・アイデンティティ
を知識人や政治エリートだけでなく民衆レベルにまで浸透させていった。


21 :朱由檢:2005/04/28(木) 21:40:30 0
パックスじゃなかったとつっこんどこ。

22 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 21:52:17 0
>>19
イギリスの主流は、エドマンド・バークのような流れ?
それともジェレミー・ベンサムやJ・S・ミルのような功利主義?

23 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:21:52 0
ttp://www.diplo.jp/articles04/0412.html
歴史学宣言
エリック・ホブズボーム(Eric Hobsbawm)
イギリス人歴史家

今日の歴史学に差し迫る第一の政治的危険は「反普遍主義」である。すなわち
「どんな事実に対してであろうと、真実は人それぞれである」という主張で
ある。反普遍主義は当然ながら、アイデンティティ集団が多様な歴史を形成
する上では魅惑的なものとなる。彼らにとって歴史の主眼は、「何が」起きた
のかではなく、「どういう点で」それが特定の集団に関わっているかにある
からである。この種の歴史観にとっておおむね重要なのは、歴史的事実の
合理的説明よりもこの事実が引き起こす「意味」の方である。つまり、何が
起こったのかではなく、他者に対抗する形で自己を定義する共同体(宗教、
エスニシティ、国民、性別、生活様式等々)に帰属する者がどう感じたかこそ
が重要なのである。

↑このような反普遍主義は、ポストモダンの産物ですか?


24 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:33:42 0
>>22
エドマンド・バーク、アクトン卿、ミル、グラッドストン等のイギリスの自由主義者は
みんな伝統にうるさい。フランス流の宗教まで排撃してしまう過激革命にはみな嫌悪感を持っている。
ベンサムは設計主義者の元祖いうことでどうも誤解されてるけど(日本でも中川八洋とかが悪魔の思想とか言ってるw)、
やっぱりそこはイギリス人らしく、穏健と中庸を重んじる人だよ。
現実社会に適用するかどうかは別にして、法とは何かについて真剣に考えればやはりベンサム、J・オースチンのような
有る意味ニヒリスティックな法実証主義の方向に行くのは当然だろう。むしろ、彼らが知的に誠実だった証だと思うけどね。

まあ、日本の自由民権論者だってみんな同時に天皇主義者だからね。そういや小室直樹もそうだ(w
古典的な自由主義は決して伝統と相容れないものじゃないんだな。
大陸系の過激主義を理想とする現代日本の左翼はここらへんのところあえて隠してるけど。

25 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:34:46 0
ってか現代的な民主主義の源流はベンサムだね。


26 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:35:24 0
というか英語で啓蒙(enlightenment)って言うと、物凄いイメージ悪い言葉だぞ。
ぷぷ、お前何様?って感じ。

27 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:37:37 0
ベンサムは大陸の電波観念論を嫌って経験を重視するって点ではやっぱりイギリス人。
大陸の設計主義者とは一緒にできない。後世の論理実証主義なんかに立場的に近い。

28 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 22:47:10 0
ルソーはホッブズと同じように、国家社会は契約によってつくられたものと
考えたが、彼はホッブズとは逆に、単なる契約にすぎないのだから、国家は
いつでもつくりなおすことが出来ると考えた。
現実の社会は支配するものと支配されるものに分かれたのは、大昔に
「自分のもの」という考え方が生まれたからである。だから歴史の最初に戻り、
契約を結びなおせばよいという考え方。
ルソーの考えは、過去の歴史をすべて捨てるというもので、後のフランス革命
に影響を与えた。共産主義的な革命理論には、今なおルソーの影響が濃厚に
あらわれている。



29 :世界@名無史さん:2005/04/28(木) 23:51:56 0
共産主義的な革命理論って今時そんなもの唱えているのがいるのか?

30 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 00:08:59 0
>>29
マルクス・レーニン主義のことでは?


31 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 00:18:34 0
“人種”という概念も近代が生み出したもの。
13世紀にアジアを旅したマルコ・ポーロは出会った人間を「何々を崇拝する
人々」や「何々を食べる人々」と形容した。
1758年にスウェーデンの博物学者であったカール・フォン・リンネが人類を
白、黒、赤、黄色に分類。
また、ブルーメンバッハは人種を5分類し、コーカサス(カフカス)地方の人間は、
ヨーロッパ人の特徴を理想的に備えているとした。


32 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 08:55:13 0
「きわめて英明なる存在である神が、こんなにも真黒な肉体のうちに、
魂を、それも善良なる魂を宿らせた、という考えに同調することはできない」

33 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 10:15:12 0
>>30
マルクスレーニン主義者なんて中核と革マルだけだろ。

34 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 11:25:36 0
いんにゃ、木村君の父君もそうです。

35 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 12:22:05 0
北朝鮮が「地上の楽園」などといっているが、こういう発想は近代以前の
社会には存在しなかったのでは?
伝統的な考えでは、楽園というのは天上にしか存在しないと考えられていた。


36 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 22:02:15 0
>>14
イスラーム過激派の思想を、「中世への先祖返り」と誤解している人たちが
いるが、実際には、彼らの思想は西欧近代思想の洗礼を受けて成り立った
ものである。


37 :世界@名無史さん:2005/04/29(金) 22:21:23 0
影響下であっても目指すものが復古主義って説明は間違ってないんじゃ?

38 :世界@名無史さん:2005/04/30(土) 16:23:37 0
>>37
アル・カーイダなどのイスラーム過激派は、彼らが夢見ている新しい世界が
実現すれば、そこでは権力も闘争も消滅すると考えているが、こういうものは
伝統的なイスラームには存在しない。
マルクス主義者同様、彼らは歴史を新しい世界に至る準備段階と見ている。

39 :世界@名無史さん:2005/04/30(土) 17:32:07 0
>>20
全ヨーロッパ規模で見た場合、フランスのような中央集権的な発達を遂げた
国の方が特殊なのでは?
例えばスペインの場合、“スペイン王”という称号ができたのはナポレオンの
兄弟ジョゼフがスペイン国王として送り込まれてからで、それまでは「カスティーリャ王、
レオン王、アラゴン王、カタルーニャ王…」とずらずら称号を並べていた。



40 :世界@名無史さん:2005/04/30(土) 19:43:56 0
世界のヨーロッパ化=近代化

41 :世界@名無史さん:2005/04/30(土) 20:30:48 0
最近の“破綻国家”などと呼ばれる国を見ると、国民国家という制度は
結局、普遍性を持たない制度だったのではないかと思えてくる。

42 :世界@名無史さん:2005/04/30(土) 20:35:29 0
>>41
それに関してはもう結論が出てるんじゃないの?

43 :世界@名無史さん:2005/05/01(日) 12:58:55 0
でもいまだに発展途上国では西欧型の国民国家を目指してるところが多いん
だよな。

44 :世界@名無史さん:2005/05/01(日) 13:54:13 O
近代とは何かを考察することについて
内容の真偽は兎も角
栗本慎一郎の
『幻想としての文明』
『パンツを脱いだサル』
の一読を薦めます。

45 :世界@名無史さん:2005/05/01(日) 14:22:10 0
日本は鎌倉時代から近代国家だろ。
イギリスがマグナカルタから近代国家なのと同じ。

46 :乳1号:2005/05/01(日) 20:12:01 0
!?

47 :世界@名無史さん:2005/05/01(日) 20:15:45 0
>>43
特に中国とかな。
本当に後進的な国だよ。

48 :世界@名無史さん:2005/05/01(日) 23:22:48 0
ネイションとナショナリズムは、近代になってから人工的につくられたものか?
それともアントニー・B・スミスのいうように、近代以前の歴史にその淵源を
持つものなのか?

49 :世界@名無史さん:2005/05/02(月) 17:43:52 0
国民国家という形態は絶対的なものではないが、現時点でいえば、国民国家は
民主主義の最高到達点であり、それが今日の政府の正当性の根拠にもなっている。
国民国家の枠を超えようとするEUの試みは、事実上、民主主義の枠を超えようと
する試みである。

50 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 00:43:03 0
別にいいじゃん超えても。

以前にも国民国家のスレはあったけどそっちのがよほど内容あったな。

51 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 01:05:46 0
コップが割れれば中身の水もこぼれる。
民主主義の溶解につながるということだろ。

52 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 01:11:39 0
>>49
で、欧州中央銀行による官僚独裁システムに移行しているわけだな。

53 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 01:20:31 0
別にいいんじゃないの溶解したって。
なんか困ることでもあるのか。

54 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 01:26:39 0
>>52
ヨーロッパで極右政党が台頭しているのも、それが原因?

55 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 01:45:53 0
最近流行の「市民社会論」ってどうよ?
「地球市民」だとか「国境を越えた市民」だとか。

56 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 02:04:04 0
過去ログ
ttp://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1066062089/
国民と国民意識ナショナリズムと国民国家ネーションステーツ

57 :蕎序:2005/05/03(火) 02:13:46 0
てゆうかビルゲイツ死ぬ前に、海上もしくは離島に非合法的な国作ってほしいな〜

58 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 04:57:20 0
シーランド公国
公式サイト
http://www.sealandgov.com/
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

59 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 07:26:28 0
>たった1名がライフルたった1丁でシーランド領内を巡回している。

「たった」って……強調しすぎww

60 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 16:19:10 0
イラク戦争で民間軍事会社が使われたが、国家による「暴力の独占」というのが
だんだん崩れていくのかな。

61 :蕎序:2005/05/03(火) 16:45:35 0
崩れんやろねー。アルジャジーラもアメリカ系企業に買収されるし、特に中国の封建的共産主義は崩れてもらはないと。

62 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 17:06:17 0
サハラ以南アフリカでは、傭兵会社が大活躍。

63 :世界@名無史さん:2005/05/03(火) 19:29:52 0
アントニー・D・スミスはエスニック共同体をフランス語のエトニから借りて
「エスニー」と表現し、このエスニーが国民形成の核になったと考える。
スミスのいうエスニーは、

(1)集団に固有の名前
(2)共通の祖先に関する神話
(3)歴史的記憶の共有
(4)集団独自の共通文化
(5)特定の「故国」との心理的結びつき
(6)手段を形成する人口の主な部分における連帯感

という6つの属性を持つものと定義される。
エスニーが国民と違うところは、歴史的領土の有無にかかわらないこと、
いまだ法的一元性、経済的一体性をもたないことである。

64 :世界@名無史さん:2005/05/04(水) 19:06:19 0
それは普通、民族とか部族とか氏族とか呼ばれるのではないか。

65 :世界@名無史さん:2005/05/04(水) 19:15:18 0
「ヒスパニック」なるくくりもあるし。

66 :世界@名無史さん:2005/05/04(水) 21:35:19 0
アントニー・D・スミスによる国民の定義

(1)歴史上の領域
(2)共通の神話と歴史的記憶
(3)大衆的・公的な文化
(4)全構成員に共通の経済
(5)共通の法的権利・義務

これら5点を共有する特定の名前のある人間集団。つまり、国民は文化的共同体
であると同時に政治的・経済的共同体でもある。

67 :世界@名無史さん:2005/05/04(水) 22:08:01 0
>>19
>日本の進歩的知識人はみんな大陸欧州オタだから

フランスでは、左翼が海外領土獲得を目指す植民地帝国主義へ向かっていった、
ということは日本ではあまり知られていないね。
いわゆる「オポルチュニスト共和派」。

68 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 14:42:29 0
英独でもそうじゃない?
いわゆる社会帝国主義。

69 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 15:07:58 0
進歩的知識人は積極的自由主義者だから「未開人の文明化」には賛成なんだよ。
フェビアン主義のウェッブ夫妻もそうだった。
ハイエクみたいな消極的自由主義者は帝国主義に反対していた。


70 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 15:19:35 0
トクヴィルもその流れに属するのかな。

71 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 17:16:48 0
奴隷制廃止論者だったヴィクトル・ユゴーは、フランスによるアルジェリア
征服を、「野蛮を踏み倒す文明化」と見ていた。
社会主義者ルイ・ブランは、フランスは世界主義的な特質を持っており、
自らを世界中に広げ、活力と思想の力で世界を征服することが、歴史が
フランスに課した役割であるとしていた。

72 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 17:35:48 0
そこから「大東亜共栄圏」や「世界の民主化」という発想までは一足だな
アメリカは本来消極的自由主義国家のはずなのに、なんでブッシュ政権のように
積極的自由主義的なことを言うようになったんだろう?

73 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 17:39:12 0
オーストリア帝国は国民国家ではないよね?
どうして20世紀まで存続できたの?
国内の12の諸民族がそれぞれ独立を言い出したり
周辺国との合邦を言い出したりしたら
瓦解してしまうのでは?

74 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 17:46:10 0
「民族国家が国家の理想型だ」という観念は、
特殊なイデオロギーから"常識"に変わっていくわけだが、
ハプスブルク帝国内の民族運動は、
そういう社会通念の変化過程の判りやすい指標になってるね。

75 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 18:42:04 0
でも国民国家が一番安定した状態なのは事実だよ。
だからこそ、民族自決という考え方が出てきた。
もっとも、戦後の欧州は移民を大量に入れて自分から国民国家を
壊しているようだが。
これからイスラムとの血みどろの戦いが始まるな。

76 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 18:45:14 0
日本は理想的な国民国家だから、日本人は多民族国家がどれほど
国家を維持するのに大変か理解していない。

77 :世界@名無史さん:2005/05/05(木) 20:13:20 0
>>76
多民族国家の場合、何かの“理念”がないとうまくやっていけないと思う。

78 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 11:20:27 0
そこで八紘一宇ですよ。

79 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 14:25:29 0
>>70
トクヴィルは、「文明化」については冷めた目で見ていたが、植民地については
フランスの国益の立場から支持していた。

80 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 15:06:33 0
兼六合以開都、掩八紘而為宇

81 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 17:33:41 0
フランスでは大革命以来、「国民」の観念を言語や人種といった客観的・
血統主義的要素に求めず、フランスという「国家が掲げる基本原理を共有
しようという意志」に、つまり意志的・選択的要素に求める考え方が基本で
あった。
たとえばエルネスト・ルナンは、1882年の「国民とは何か」と題する講演で、
「国民とは日々の住民投票なのだ」と形容している。
アメリカ合衆国も、このタイプに分類されると思う。

82 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 17:59:58 0
> フランスでは大革命以来、「国民」の観念を言語や人種といった客観的・
> 血統主義的要素に求めず、

フランス語への傾倒は激しいけどな。

83 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 18:04:43 0
諸君は東方で何が起こっているか御存知でしょうか。
そこでは、一つの世界が作りかえられようとしているのです。
インダス河畔から黒海沿岸にいたる広大な空間のなかであらゆる社会が崩壊し、
すべての宗教が弱体化し、民族性がことごとく消え去り、
知識という知識の光が消し去られ、古いアジア世界が消滅しつつあります。
そして、それにかわってヨーロッパ世界が徐々に勃興している有様が見られます。
現代のヨーロッパは、十字軍時代のヨーロッパのように、
アジアの片隅に手をつけているだけではありません。
ヨーロッパは、北でも南でも西でも、あらゆる場所からアジアを攻撃しています。
ヨーロッパは、アジアを区切り、包み込み、馴らしているのです。

1840年11月 アレクシス・ド・トクヴィル

84 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 19:14:46 0
>>83
それは否定的な意味なのかな?

85 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 21:57:56 0
ロシアの「近代」は、ピョートル大帝から始まるとされているの?

86 :世界@名無史さん:2005/05/06(金) 23:07:58 0
>>76
>日本は理想的な国民国家だから、日本人は多民族国家がどれほど
>国家を維持するのに大変か理解していない。

日本は多民族国家だよ。少なくとも隣の韓国にくらべれば。
文化的に遠い先住民族アイヌや文化的に近い沖縄の住民、
移民としての朝鮮人や中国人が日本国を構成している

理想的な国民国家で言えば韓国こそ、意図的に作られた単一民族国家。
建国以降、華僑は法的に迫害されて追い出されたし、いまでも外国人差別は苛烈。

日本は文化的に多様で異文化に寛容な多民族国家であることを誇るべきだ
韓国のように異文化、異民族に偏狭なクズ国家を見習っていいことはなにもない

87 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 00:01:43 0
>>67
スレの本題からはズレる話なんだけど、
そもそも、フランス革命自体が、
北米やインドにおける、イギリスとの植民地戦争に負けまくって、
国家財政が傾きかけたところから始まったんだよな。

88 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 00:48:37 0
>>86
日本程度で多民族国家とか言うと、本物の多民族国家に怒られるよ。
日本人は民族間の確執なんて体験したことないだろ。


89 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 01:39:17 0
>>88
>日本程度で多民族国家とか言うと、本物の多民族国家に怒られるよ。

そうすると世界中ほとんどの国から怒られるという罠w
逆に「ほぼ」単一民族国家といえそうな国って日本のほかには
世界中いくつぐらいあるんだろう?
韓国、北朝鮮、ソマリア、それから……?

そう考えると近代のネーションステートというのはかなり無理のある制度って気がするな。

90 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 08:21:37 0
>>88

少なくとも中華街すらない韓国よりは1億倍はまし
日本は、自国にコリアタウンや中華街があることを誇るべき

化的・言語的に統一された理想的な単一民族の国民国家は、
韓国や北朝鮮のような偏執的なクズ国家しかない。

日本は韓国や北朝鮮のような変態的な単一国家でなくてよかった
日本は韓国のような劣等国にならないためにも、異文化や異民族に寛容であるべきだ


91 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 08:58:47 0
だから、なんでも半島ネタに持っていくのは勘弁してくれ^^;

92 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 10:00:18 0
フランス人権宣言のわずか2ヵ月後、
市民のうちでも一定額の直接税を納め、1年以上居住し、25歳以上の
使用人でない者を《能動的市民》と規定し、それ以外の《受動的市民》
全員に投票権を認めないという旨が宣告された。

そもそもルソーが想定した「共和国」は、古典古代流の都市国家(ポリス)
であり、単純な商品生産者である市民の間にさほど経済的な開きのない
小規模な社会をモデルとしていたのである。

93 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 10:38:20 0
>>90
韓国、北朝鮮そして支那の単一民族志向って実は日本がモデルなんだぞ。
中国なんてアレほど多民族な国家なのに「中華民族」と言う概念をデッチ上げて
同化しようとしている。
どうも、支那人、朝鮮人って日本から変な所ばっかり学ぶんだよね。
官僚統制経済なんて悪いところも真似してるし。
日本から学ぶのならば、自由主義的な面を学んで欲しかった。

94 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 10:47:02 0
>>89
もともとは民族主義勃興気の西欧が起源だしね。
これからはアメリカ型が主流になっていくんだろ。

95 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 10:58:41 0
フランスでは、ルイ14世の時代にはすでに、「理想の六角形」といわれる
領域をほぼ確保していた。この国ではつとに領域国家が確立していたため、
政治的な集権体制の構築もまた早期に可能であった。
アンシャン・レジーム下ではすでに、「一人の王、一つの信仰、一つの
王国」をめざす、いわゆる絶対主義が成立しており、この領域的連続性は
周辺部での出入りを別とすれば、大革命を経て、そのまま19世紀から
今日に引き継がれている。


96 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 11:00:48 0
163 :世界@名無史さん :03/12/03 09:16
古田博司氏(筑波大学教授)

「東アジアとは世界でも稀な、自己中心的な国家がひしめく地域ではないか
と思うことがある」
「一人種一民族が、それぞれ一国家を独占しているために自己完結性が驚くほど高い。
人種は黄色人種だが、日本は倭族、中国は漢族、韓国・北朝鮮は韓族、
ベトナムは京族が、おのおの独占している。このような国家群はよそにはない」

97 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 11:01:49 0
>>89
スカンジナビア諸国もそうだよ。

98 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 11:48:17 0
>>93
官僚主導の経済は悪くないぞ。今の日本じゃ時代遅れかもしれんが、当時は大成功だった。
中国も韓国もある程度の成果を収めている。
スレ違いすまん

99 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 12:57:34 0
>>98
大学で御用学者に洗脳されたクチだな。
実証的な分析では戦後の官僚による産業政策はほとんど無意味どころか
害をなしたことが証明されている。
官僚なんて所詮はその分野ではド素人なんだから、経済に口を出しても碌なことにならない。


100 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 14:02:22 0
山形信者発見。

101 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 19:34:42 0
 >>93 は日本が古代より優秀な多民族国家であることを認めないチョン。

 現代日本においても朝鮮系や中国系の移民が活躍している。上場企業の
かいくつかは、例えばロッテのように朝鮮系や中国系の会社だし、
焼肉文化のように移民文化が民衆生活の隅々まで浸透して日本社会に
活力を与えている。
 チョンは自民族中心主義の排外的な劣等民族。日本が近代的発展を遂げ、
チョンが植民地化されたのは、日本が多民族の文化や移民を受け入れる
和の国だったから。
 他民族の移民や文化共存に否定的な、単一民族志向のチョンを見習うべきではない。
単一民族がいいと言うのはチョンの手先。

102 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 19:40:54 0
>>66
それだと合衆国・ロシア・中国・インドなどの多民族国民国家の国民は
最後の二つしか当てはまらないな。
その定義は単一民族による国民国家にしか該当しない。

103 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 21:09:25 0
近代とそれ以前の時代では、戦争や軍隊のあり方に大きな違いがあると
思うんだけど。
徴兵制に基づいた国民軍、戦時国際法、聖戦思想の有無…

104 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 21:11:32 0
というか何もかもが変わってその中のひとつに軍事も含まれる。

105 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 21:31:04 0
ルソー『社会契約論』より

「戦争は人と人との関係ではなく、国家と国家の関係である。そこにおいて
個人は、人間としてではなく、国民としてでさえなく、ただ兵士として
まったく偶然に敵となるにすぎない。(中略)戦争の最中においてさえ、
正しい君主は、敵国において…個人の生命と財産は尊重する。つまり、
自分の権利を基礎づける権利を尊重するのである」


106 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 21:36:26 0
>>103
徴兵制に基づいた国民軍ってのはナポレオンから始まったと記憶しているんだけど、その頃には聖戦思想なんてあったかなぁ。

107 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 21:45:07 0
>>103
聖戦思想は三十年戦争あたりで終わったのでは?

108 :世界@名無史さん :2005/05/07(土) 23:07:34 0
対象の操作可能性。タームは自我

109 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 23:20:24 0
近代以前の社会では、個人が伝統的社会集団に帰属していた。
よって為政者や知識人が、個人を直接操作することが困難だった。

近代社会は伝統社会から個人を引き離し、言語や文化を通じて
権力者や知識人が個人を操作することが可能になった。

近代とは、知識階級による民衆の操作が可能になった時代、
とでも定義すべきか?

110 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 23:42:29 0
その点、英米みたいに伝統が強くて知識人の権威が低い社会は全体主義化を逃れられたんだな。
アメリカなんて中西部に行くと未だに19世紀みたいな生活してる人たちいるし。

111 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 23:50:17 0
日独露で知識階級の影響が強かったですか?

112 :世界@名無史さん:2005/05/07(土) 23:54:11 0
ドイツ・日本は、純粋培養の知識人層が意図的に国民国家を作り出した要素が強い
まばゆいばかりの近代化に成功した知識階級・支配階級に対する民衆の信頼も高かった。

後進国は、知識人層が先進国をモデルに単線的・効率的に近代化を上から推し進めようとする。
そこに知識人の過剰な操作と権威主義が生まれる。全体主義は、効率的な近代化を
押し進めようとした社会が陥る一つの社会形態とみるべきだろうね。

113 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 00:13:57 0
A・R・マイヤーズ『中世ヨーロッパの身分制議会』(刀水書房)

七月王政の時代にトックビルが指摘していたことだが(彼は、けっして
旧体制を擁護しているわけではない)、民主主義で恐いのは弱さや混乱
ではなく、画一主義と専制なのである。(中略)それに、平等主義は
自由と多様性を犠牲にすることに繋がることを彼はよく知っていた。
また団体の廃止は、個人を政府に対して無防備な状態に置くことになる
ことも彼はよく知っていた。政府は個人の身体を自由にできるだけでなく、
言論を統制することで、個人の考え方まで左右できるようになったのである。
ヨーロッパや北アメリカでは、政府はそれほど大きな権限をもっていないが、
それは個人の権利を保証した憲法があるからだとされている。しかし、
ワイマール憲法があったにもかかわらず、ドイツではナチ党が政権を
獲得できた。ヨーロッパや北アメリカで個人の権利が保証されているのは、
憲法の有無よりもっと重要な原因が存在するのである。それは個人を守る
集団が政府の手が及ばないところに存在し、たとえ政府と協力することが
あっても、その集団はあくまでも政府から自立しているからなのである。
(中略)我々が考えている以上に「身分制議会の特権」や「地方の特権」は、
現代の議会制民主主義がうまく機能していくうえで重要な意味をもって
いるのである。


114 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 00:16:58 0
知識人が滅茶苦茶権威がある中韓はあの様だからな。
日本人はもともと社会科学や人文科学の学者には懐疑的だから、共産化されないですんだ。

115 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 00:20:10 0
>>109
うーん、その線できたかー。帰属集団からの解放(と呼んどこう)は
同意するけど、後者はさしづめ大衆社会論かな。
俺が言いたかったのは、寧ろ自我定立の際の前提条件、
救済を介した宗教に立脚する自我から、対象を認識する主体としての自我。
それにより、自然を操作対象として自らと分かった時点に近代の勃興を観るって立場。
ただ、スレに関して言うなら、「近代」という言葉自体が多様な文脈からの
語り出しを可能とするから世界史板の範疇に収まりきらんかもな。

116 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 09:33:04 0
>>109
>>112
イタリア・スペイン・ポルトガルの場合、
知識階級に対する信頼というのはどのくらいあったんだろ。

117 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 16:12:06 0
この文章がわかりやすいかも。

ttp://www.asahi-net.or.jp/~yg5t-ssgc/page010.html

118 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 17:20:00 0
ヘンリー・メイン卿
「戦争は人間の歴史とともにあるように見えるが、平和は近代の産物
である」

119 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 18:43:33 0
平和とは「」つきなんでしょうか?文字通りの理解でいいのかな?

120 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 20:26:30 0
古代は言うに及ばず、中世も長い間、戦争は文明の営みの一部として見なされて
きた。それは「人間の条件」の一つだった。戦士は「神のしもべ」であった。
啓蒙主義者の登場によって、こうした戦争観は挑戦を受けるに至る。人間は
もともと性善である。それを十分に表現させないのは、機構、制度が悪いからだ。
だから、機構、制度を改革すれば、戦争はなくなるし、平和になる、と彼らは
主張した。
メッテルニヒ、タレーランらの保守主義者は「秩序が平和」との平和論を追求
した。ベンサム、コブデンらの自由主義者は、経済、社会の変革による平和を
志向した。民族主義者は民族自決による平和を唱道した。「欧州の協調」は
それぞれにとって望ましい果実を可能にしたが故に、その後八十年にわたって
持続した。

121 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 20:45:59 0
>>116

 イタリア・スペイン・ポルトガルも、国民国家成立の過程で知識層が民衆に
対して影響力を持っていった。しかし、これらの国々にはカソリック勢力が
強固に根をおろしていた。
 ヨーロッパの国々は多かれ少なかれキリスト教が、近代化を推し進める知識層に
拮抗する力を持ち続けている。いまでも宗教勢力の民衆に対する影響力は
侮り難いものがある。反左翼運動、堕胎反対、科学教育反対等に宗教勢力の
影響力に具体的にみることができる。

 新興知識層の民衆に対する操作性も、伝統的宗教勢力によって阻害される場合がある。
イタリア・スペイン・ポルトガルの知識層による民衆支配がだらしないのも、
カソリシズムによる影響を考えると理解できる。

122 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 20:56:29 0
>>121
大革命以降のフランスも、共和主義的公民を形成するのに苦しんだな。
国民の文化統合の要となる初等教育に、カトリック教会が19世紀末まで
隠然たる影響力を保ち続けたため、「自由・平等・博愛」という共和制
原理が、カトリックに取って代わる、市民の擬似宗教となるのに1世紀
以上の時間を要している。
「単一にして不可分のフランス」は、領域や法制的には該当しても、
政治的・文化的には「二つのフランス」が厳然として存在した。
ドイツでも、カトリックに対するビスマルクの文化闘争が存在したが、
フランスの反教権主義闘争の執拗さに比べれば、一過的なものだった。



123 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:05:09 0
>>122

 人類の歴史は支配の歴史だからな。カソリックは信仰と教会組織を基盤とした
伝統的知識層・支配層。それに対して、国民国家の形成に加担した知識層は、
ナショナリズムと国民国家を基盤として民衆支配を狙う新興勢力。
ニッチを争うライバル。

 近代化は他の社会形態に比して総合的な競争力を高めるものだから、歴史的
必然と言えるかもしれない。しかし、それを積極的に推し進めることによって
受益する人々がいるわけで。国民国家の形成を通じて民衆に君臨しようとした
新興知識層は、伝統的知識層と拮抗しながら追い落としていったのだろうね。

124 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:19:01 0
>>121
ロシアを含めた東方正教会圏諸国が全体主義に陥ったのは、聖俗分離の
伝統がそんざいしていなかったからかな?
東方正教会圏の場合、皇帝のほうが総主教より強くて、カトリック圏に
おける聖職叙任権闘争のようなことは起こらなかった。

125 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:34:38 0
ナショナリズムってのは世俗化した一種の宗教だから
既存の宗教と争うのは、ままあるでしょ。

宗派別に多宗教共存していたオスマン帝国が、フランス革命以後の波をうけて
ギリシア独立以降、ずるずる崩壊していく流れは典型だべさ。

126 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:37:25 0
>>124

 先進国との格差の方が大きいような。共産主義国も広義の開発独裁の範疇に
入れてよいだろう。近代化を強力に推し進めるためには、支配層に強力な権限を
集める必要があった。プロレタリア独裁もその文脈でみるべきだろう。

 しかし、ロシアの正教がカソリックのような対立勢力になりえなかったのは、
正教がロシア皇帝に従属した組織だった点も大きかったように思える。
 正教のように国家と強固な結びつきを持ってきた宗教勢力は、国家を新興
新興知識層に乗っ取られた場合、カソリックと比べてもろい部分があるのかもね。

127 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:42:32 0

ttp://www.worldtimes.co.jp/
拡大するロシア軍と正教会の協力関係
著しい新兵の士気やモラルの低下
 
ロシアでは四月から春季の新兵入隊期間が始まったが、軍の士気、モラルの
低下は著しく、軍高官へ賄賂(わいろ)を渡すなどの方法で兵役を逃れようと
する若者たちも多い。徴兵担当者は病人や仮出所者などを入隊させることで
ノルマをこなしている状態だ。士気、モラル低下に歯止めを掛けたいロシア軍は、
ソ連軍の規律維持システムであった政治士官制度に代わる役割をロシア正教会
に求め、一方のロシア正教会は軍との協力関係を足掛かりに、勢力の拡大に
進む構図がある。

128 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:43:07 0
軍と正教会の具体的な協力は約十年前、全ロシア「正教とロシア軍」
連盟の発足を起点とする。軍艦の進水式やミサイル試射セレモニーなど
で主教が祝福の儀式を行い、軍部隊の組織的な正教会訪問・礼拝参加、
駐屯地などでの教会建設、軍の教育機関でのキリスト教文化学部設置
などが始まった。クレムリンは共産主義イデオロギーに代わる国家の
求心力として、正教会との協力関係を最大限に活用する構えだ。
一方、帝政ロシア時代に、約三百五十年間にわたり得ていた事実上の
国教としての位置を取り戻したい正教会にとって、国家との協力関係は
極めて重要であり、その第一歩が軍との協力関係だ。もっとも、ソ連
崩壊後に信徒を増やしたものの、ソ連時代の無神論教育を経てきた
ロシア社会において、ロシア正教が「国教」にふさわしいだけの信徒数
を擁していないことも事実である。

129 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:43:31 0
ロシア正教の主教は、国内信徒数を約九千万人と発言しているが、
専門家の分析では、ロシア正教、イスラム教や仏教などさまざまな宗教
への熱心な信仰をもつ人々は、ロシア人口(一億四千四百万人)の
約5%にとどまる。この分析からすれば、ロシア正教の熱心な信徒数は
主教の言う数字よりもずっと少ないことになる。
このため、正教会にとって、軍へのアクセスは信徒拡大の上で極めて
貴重である。兵役期間中の二、三年間にわたり、正教会は軍に派遣した
主教を通じ、新兵たちへの組織的な布教を進めることが可能だからだ。

130 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 21:53:52 0
>>126
ソビエト体制は、ロシアに西欧の統治機構を移植しようとする試みの
ひとつだったと理解したほうがいいのかな。
例えば、ピョートル大帝の時代以降、ロシア正教会では、痛悔(告解)
機密が政治的な捜査の手段に使われるようになったし。
ピョートル大帝がつくりあげた聖務会院制度は、ドイツのプロテスタン
ティズムの会院制をモデルにしている。


131 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 22:06:09 0
>>130

 そのように考えるべきだろう。近代化を強力に推し進めるために、指導層に
権限を集中する社会体制に行き着いた。
 後進国は、先進国から軍事的脅威とか従属的な市場化をしいられるわけで。
後進国がそれを是正するためには、国家権力を主体にして近代化を強力に
推し進める必要がある。ロシアの共産主義は、その極端なあらわれと見るべき。

132 :世界@名無史さん:2005/05/08(日) 22:18:44 0
>>115
>自然を操作対象として

ソビエトでは農業の集団化を行い、数百万の農民が餓死。

133 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 00:18:21 0
産業革命を前提とする、
内陸交通網(鉄道)の確立と、
標準語の確立・普及、
メディア網の整備、
義務教育の開始、識字率の向上……。

「近代」の条件を考える時に、インフラの問題は避けて通れないと思う。
伝統的共同体からの、自我を持った個人の解放にしても、
知識人の問題にしても、
こういったインフラの存在が大前提だろ。

134 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 00:34:50 0
結局、大陸の設計主義が悪ってことだな。
戦前の国家社会主義者しかり、戦後の共産主義者しかり、
大陸の影響を受けた人間に碌な人間はいない。

アクトン卿、エドマンド・バーク、ハイエク、ポパーら英米自由主義思想を勉強して、
日本文明を守るべし。


135 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 10:14:13 0
ウィーン会議後の“ロマン主義”の時代だけど…
産業革命が進展し、大がかりな機械生産が定着していくにつれて、都市の
肥大化がはじまる。たとえばパリの場合、現在の外郭環状道路にあった市の
城壁が取り壊されて、モンマルトルをはじめ周辺の郊外地区がパリ市内に
組み入れられた。
都市化現象にともなってジャーナリズムが隆盛し、大部数の新聞が登場してくる。
急増する人口と、初等教育の普及によって、印刷メディアは驚異的な発展を
見せた。アレクサンドル・デュマのような大衆的人気作家の活躍は、この時期
にはじまる。スタンダールのように「少数の幸福な人々」のために書く売れない
作家と、他方でいくら書いても間に合わないほど一般の人気を集めた流行作家と、
文学の世界は大きく両極分解していく。
芸術の世界で、個性や独創性というものが重視されるようになったのも、この
時代からである。

136 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 11:38:36 0
http://www.blackcatgirls.com/index.html

137 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 16:00:56 0
イギリスの『タイムズ』の創刊は1785年、『マンチェスター・ガーディアン』
は1821年である。
大陸諸国でも、ドイツの『アルゲマイネ・ツァイトゥング』が1789年、
フランスの『ル・フィガロ』が1826年に登場している。

138 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 19:30:04 0
>>136はエロサイト。嫁が後ろにいるやつはひらくなよ

139 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 22:04:35 0
フランスと違い、ドイツは宗派や文化を異にする数百にのぼる領邦国家を
統合するために、言語や人種を指標とした国民形成を行った。

140 :世界@名無史さん:2005/05/09(月) 23:49:06 0
第二次産業革命(動力革命、交通・通信革命、重化学工業)

企業・資本の集中、巨大企業の出現、金融資本の支配

独占資本の形成、カルテル・トラスト、コンツェルン

植民地獲得競争、市場・原料・資本輸出

国際対立の激化


141 :世界@名無史さん:2005/05/10(火) 10:32:37 0
>>139
微妙じゃないか?
フランスでもオック語やブルターニュ語は「反革命」的とか言われてたわけで、
結局オイル語以外を排除してしまったし。
結局ナショナリズムは言語と切り離せないんだと思う。

142 :世界@名無史さん:2005/05/10(火) 12:03:07 0
>>141
アメリカでも、英語を話さないヒスパニック移民が増えて問題化しているしな。


143 :世界@名無史さん:2005/05/10(火) 14:34:59 0
>>141
スイス、ベルギー、カナダといった多言語国家のナショナリズムは
どうなってんだろ。


144 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 14:39:37 0
>>141
セルビアとクロアチアは、言語はほぼ同じ(セルボ・クロアチア語)。

145 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 20:17:52 0
>>144
一緒にユーゴを作ってたあいだは「ほぼ同じ」。
紛争で喧嘩別れすると別言語と主張。
クロアチアではセルビア語との違い辞典が売れまくった。

146 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 20:19:10 0
付け加えておくと、ボスニアではイスラム起源の言葉(特にhの多様)、
それにセルボクロアチア語では見られない同じ子音の重複(pp,kkといったような)が
「ボスニア的特徴」としてもてはやされた。

147 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 21:09:32 0
ttp://www.janjan.jp/world/0504/0503315200/1.php
バルカン半島情勢、民族主義が生み出す言葉の壁

クロアチアの映画配給会社は、今やハリウッドやフランス映画と同様、
セルビア映画に対しても字幕を付けるようになっている。ザグレブ
(クロアチアの首都)の映画館では、「こんにちは」といった表現に対して
さえ字幕が付けられる始末で、このような字幕がスクリーンに映し出される
度に、観客の失笑を買っている。
今日、クロアチアの言語学者は、クロアチア語の独自性を出すために新たな
単語の導入を試みているが、ほとんどのクロアチア人に理解されていないのが
現状だ。例えば、FAXは新表現では“dalekoumnozitelj(長距離コピー用
機械)”となる。

148 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 21:18:52 0
現代とは何か。

149 :世界@名無史さん:2005/05/11(水) 23:40:30 0
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050511-00000153-kyodo-int
兵役逃れ国籍放棄急増 韓国、法改正前に駆け込み
【ソウル11日共同】

韓国で、米国などとの二重国籍を持つ人が韓国籍を放棄する例が急増している。
兵役逃れ防止を目的とした改正国籍法が6月に施行されるのを前にした
“駆け込み放棄”で、多くはエリート層の子弟とみられることから批判の声も
出ている。
今月4日に成立した改正国籍法は、出生地主義を取る米国などで生まれ
二重国籍を持つ韓国人について、兵役義務を終えない限り韓国籍を放棄
できないとの新規定を盛り込んだ。19歳からの兵役義務年齢直前に韓国籍を
放棄する二重国籍者が少なくなかったからだ。

↑こういうニュースを読むと、韓国ではいまだにネーション・ステートという
ものが根付いていないことがよくわかるな。

150 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 00:23:36 0
ぶっちゃけ徴兵制度はいやだし、世界的に流行ってない。

151 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 00:50:32 0
WWUあたりまで上層階級も国家の義務にマジメに応じる風が
強かったようだけれど、戦後あたりからそうでもなくなった感じだね。
大ブッシュは上院のお坊ちゃまだが最前線の父島で日本機に撃墜の憂き目に
あっているが、小ブッシュは州兵でベトナム行きを逃れている。
ブッシュ家だけでなく、全世界的、世代的にこんな感じ。
国家の権威、「神聖性」が全世界的に薄れていったのだろうか。

152 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 01:02:56 0
>>151
第二次世界大戦後、ナショナリズム=悪みたいな風潮が広まって、
多文化主義・外国人の権利拡大・グローバリゼーションなどが
もてはやされるようになった。
国家の権威、「神聖性」が薄れたのはそれも原因のひとつかも。

代わって、「遠隔地ナショナリズム」というものが芽生えてきた。
サミュエル・ハンチントンなどは、アメリカに住み着いた移民の
遠隔地ナショナリズムがアメリカの国益を損なうとして警鐘を
鳴らしている。

153 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 01:10:33 0
406 :世界@名無史さん :05/02/15 18:05:31 0
そもそもカナダ政府も、もっと移民者に対して厳しく調査するべきだよ。
私の知り合いの中国人や韓国人に、カナダに移民した理由を聞いたら
「本当はアメリカに移民したかったけど、アメリカは厳しくて簡単に
移民できないから、 まずカナダ人になってから、アメリカに移民する」
と言ってたよ。
その韓国人なんて、「移民者のキャリアアップの為の授業料はカナダ
政府が出すべきだ」
なんてとんでもない事言い出すし・・・
別の移民の中国人は、仕事やめたと言うから、何故か聞くと
「政府から月1400ドルの生活費がもらえるようになったから
仕事すると貰えなくなるから辞めた。」だってさ。
仕事がないならまだしも、仕事があるんだから自力で生活しろよ〜〜〜!
難民にもムカツク!(特にアフリカ系)
難民なんだからポンポン次から次へと子供作るなぁ〜!
5人もいたら十分だろがぁ〜!
カナダは将来カナダを背負ってくれる子供が欲しいらしいけど、
少しは家族計画というものを、難民に教えてやれ〜。
ちなみに私の知ってる難民(夫婦と子供4人)は、カナダから毎月
2700ドルもらってる。

154 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 01:14:30 0
阿夫利神社

155 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 01:19:46 0

>>152
>第二次世界大戦後、ナショナリズム=悪みたいな風潮が広まって、
>多文化主義・外国人の権利拡大・グローバリゼーションなどが
>もてはやされるようになった。
>国家の権威、「神聖性」が薄れたのはそれも原因のひとつかも。

それは原因じゃなくて結果だな。なにが原因ときかれても知らんがな(´・ω・`)


156 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 02:35:15 0
ハンチントンってネオコンに分類されたかどうかは忘れたけど、保守系な政治学者よな。

ウェーバーのいう国家は暴力の独占装置って考えが崩れたね。
民間企業が戦争を担い始めた。戦争を商売とする資本主義の拡大?

スレタイに戻ると、ギデンズがそういう本書いてるわ。
『近代とはいかなる時代か?』
モダーニティがどうのって。


157 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 08:26:07 0
現在、多くの紛争地域で戦争を戦っているのは国家やその代理勢力だけでは
ない。
戦いの当事者は政治組織・非正規軍事組織・イスラム過激派のネットワークなど。
いわばポスト・クラウゼヴィッツ戦争。


158 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 12:49:50 0
日本は永遠の近代国家

159 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 12:56:30 0
現代とはなにか。

160 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 12:59:55 0
ポストモダニズムの真意とはなにか。

161 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 13:06:26 0
近代の 堰が切れれば 流れ込む

  水は流すか  溜まる泥まで
  


162 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 14:39:01 0
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880591815/249-8538253-7548345
グローバライゼーションとはいかなる時代か?に答えようとしている。
ギデンズいわく、グローバリゼーションとは近代の次の新たな時代では
なく、「近代性」が徹底した結果、生まれた潮流であるという。近代
システムの解説、近代が徹底されるとはいかなることか、うまく
まとめてある。

163 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 16:52:45 0
>>162
高い。値下げ汁

164 :世界@名無史さん:2005/05/12(木) 20:42:29 0
>>151
古典期のギリシア人は、己とポリスを一体のものとして考えていたが、
ヘレニズム時代になると、個人主義的な考え方が強くなる。

165 :世界@名無史さん:2005/05/13(金) 16:27:58 0
クラウゼヴィッツは、
「戦争とは、別の調停手段を伴う政治的な取引の継続である」
と書いたが、
こういう考え方は国家と国益、そしてそういった国益を達成するための
合理的な計算の存在が前提とされている。


166 :世界@名無史さん:2005/05/13(金) 18:15:54 0
国籍放棄者が急増している事態をめぐりネチズンたちの激しい非難が
飛び交っている。

12日、中央(チュンアン)日報はじめインターネットサイトには
「大韓民国の指導層と富裕層が国民の基本である兵役義務を避けるため
国籍を放棄するのは許せない」という内容の投稿が続いた。
ネチズンたちは投稿を通じて「国籍放棄者はすぐにこの国を去れ」と
厳しい反応も見せている。
ハンドルネーム最大限さんは「指導層と財産がある富裕層の意識が
変わらない以上、軍隊は庶民と貧乏人のみ行くのが現実だ」とし
「身分差別の時代になっていくようだ」と慨嘆した。
またgoingさんは「国の存立のために2年間の義務を果たしてきた
人々が優遇措置を受けるより、現実的には不利益を味わっている」とし
「何ら報いもなく『神聖な国防義務』だけを強要してきたことが国籍
放棄事態の本当の原因だ」と述べた。
jihyunkoさんは「科学技術部と教育人的資源部では海外の優秀
な僑胞(海外在住韓国人)を韓国に招致しようと血眼になっている半面、
国防部はどうにかそのような人たちを入国させないようにと血眼になって
いるようだ」とし
「遠征出産は当然防がなければならないが、海外の若い優秀な人材が
兵役問題により韓国に入国できない事態は防がなければならない」
と指摘している。
ttp://japanese.joins.com/article/article.php?aid=63437&servcode=200§code=200

167 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 01:11:45 0
>>156,157
いわゆる、「低強度紛争」のことじゃない?
20世紀のように、
近代国家によって独占的にコントロールされた暴力装置=近代軍隊同士が、
大々的に戦争を戦うんじゃなくて、
これからはクローズドな小集団・中集団によって行使される
小規模な武力衝突・テロリズムが遍在する時代になる。

これからの人類社会(のかなりの部分)は、
傭兵達が闊歩したヨーロッパ中世に逆戻りするのかもね。
で、その傭兵達は条件が悪化するとすぐに盗賊にも夜盗にもなったわけで。
そしてそれを必死になって押さえ込むのが、
21世紀の5大国(アメリカ、EU、ロシア、中国そして日本)に共通の
至上命題になるのかもしれない。

168 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 09:35:11 0
176 :世界@名無史さん :2005/05/12(木) 09:27:12 0
近世の軍隊社会は、ある意味で非常に異質な人々が寄り集まる共同体であった。
とくにそれは、出身地域と宗派において顕著に現れていたといえる。
傭兵たちの言葉はたがいに通じないこともしばしばであったし、彼らのなか
にはカトリックとプロテスタントのどちらの信徒もいた。
近世の軍隊はこのような多様性を許す共同体であった。同時代の他の
社会集団や近代の軍隊の比較したとき、この多様性の共存こそ近世軍隊
の大きな特徴ということができる。

169 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 11:46:37 0
【ソウル13日近藤浩】親の仕事などの都合で海外で生まれ、二重国籍を
持つ若者やその親たちが韓国籍を放棄するためソウル出入国管理事務所に
殺到している。法改正により来月から兵役の義務が発生するため、これを
嫌った駆け込み申請だ。

 同事務所によると普段は、国籍放棄者は一日平均一、二件程度しかないが、
このところ連日、五十人から百五十人の申請者が殺到し、手続き事務が
マヒするほどだ。

 申請者のほとんどが十代後半の男性。現在は、韓国人でも海外で生まれて
二重国籍を持つ人は、満十八歳までに韓国籍を放棄すれば兵役が免除される。
しかし、兵役を嫌ってわざわざ海外で出産するケースも後を絶たず、政府は
不公平感を解消するため、国籍法を改正。六月からは兵役審査を終えてから
国籍を選択することになった。

 申請者の親は大学教授や研究員、商社駐在員が八割以上を占めるという。
富裕層への反発もあいまって、世間は猛反発。「結局、国防は力のない庶民が
担っている」「国籍を放棄するなら、韓国で生きていく権利もなくなるのは当然」
などと、兵役逃れに対する風当たりは強い。

ttp://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050514&j=0026&k=200505141405


170 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 16:15:11 0
>21世紀の5大国(アメリカ、EU、ロシア、中国そして日本)に共通の
>至上命題になるのかもしれない。

訂正

誤  21世紀の5大国(アメリカ、EU、ロシア、中国そして日本)
正  21世紀の5大国(アメリカ、EU、ロシア、中国そして統一朝鮮)

171 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 17:07:48 0
わざわざ統一とつけなきゃいけないことに朝鮮半島の悲哀がうかがわれる。

172 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 22:31:28 0
近代の国民国家では、「合法的な武器の所有者」と、「反逆者、海賊、山賊」
とははっきり区別されている。
しかし第三世界では、そういった区別がそもそも存在しない国も少なくない。
例えばアフガニスタンは、自称“兵士”を募ったら、成人男子すべてが手を
挙げかねないお国柄である。

173 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 23:04:10 0
イラクで首切られそうになってる斎藤某は
近代国民国家における「反逆者、海賊、山賊」

174 :世界@名無史さん:2005/05/14(土) 23:22:40 0
英語で「サイエンティスト」という言葉が出来たのは19世紀に
なってからのこと。

175 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 00:04:21 0
>>173
首を切られるまでも無く、死にそう。

「反逆者、海賊、山賊」との表現は適性を欠く、
「近代国民国家の下請け」がよいだろう。
遠い将来、近代国家の「反逆者」の先祖にはなるかもしれないが。

176 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 02:07:29 0
>>167
1980年代に米国国防省によって使われた「低強度紛争」と、
今日の崩壊国家・失敗国家と言われる国民国家における暴力の独占の失敗
(国家は暴力を独占装置として機能することを「成功」とした場合の「失敗」)とは、
少し概念が違うように思います。

1980年代は、全面戦争に至らないものの、対象国内の反政府(反革命・反共)組織
(レーガンン言う「自由の戦士」)の軍事支援が低強度紛争の主な戦略でしたから。

177 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 05:24:35 0
冷戦後のアフリカ諸国では、紛争の「大衆化」「民営化」ともいえる現象が
起こっている。
独立以降、アフリカ国家は政治エリートの私物と化してきたが、国軍もその
例外ではなかった。90年代以降の民主主義体制導入を経て表舞台に立った
新たな政治家たちは、弱体化しているとはいえ、それまで支配的だった
党や政治エリートと強く結びついた軍に不信感を抱き、独自の人的ネットワーク
を利用した民兵の組織化を指向した。国軍が私物化されていたことで、
新たな政治家の登場が、新たに私物化された軍事部門を必要としたのである。
外国企業に対する軍事部門のアウトソーシングも、民間軍事会社を
政治エリートの傭兵と考えれば、民兵の組織化と同様に暴力機構私物化の
一過程として理解できる。

178 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 05:37:57 0
アフリカの内戦では、多数の民間人が紛争の犠牲者として巻き込まれ、
また加害者としてそこに参加していることも近年の特質である。
今日のアフリカの紛争では、民間人をターゲットとした蛮行が目立って
いる。その一方で、そうした暴力を行使する者たちは、多くの場合、
正規の軍人というよりも、有力な政治家や政党が抱える民兵や、
職がないまま滞留する「ルンペンの若者」であった。年端の行かぬ
少年兵の戦闘への参加も多数の国で見られ、彼らが残虐行為に加担
したことも知られている。紛争において民間人は被害者であると同時に
加害者にもなっているのである。こうした現象は、紛争の「大衆化」
と呼びうるであろう。


179 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 12:20:34 0
つまり、今現在を現代として、それを近代の次の時代だとした上で、
今の状況と少し以前の状況を引き比べて、「近代」の軍事的な特徴を
明らかにしようとしている立場での発言ですか?>>176-178

だとしたら、現在のアフリカの紛争を「民営化」なんて呼び方をするのは
やや見当違いという気がする。「割拠」とでも呼んでおけばよさそうな……
>>176のような、過去への逆戻り的なニュアンスになると思うなぁ。
大国が国営の軍隊を手放すという展望も無さそうだし。

「近代」[現代」という枠組みで語るならば、近代には国営軍隊しか
問題でなかったのだが、近代以降には大量殺戮兵器の発展などに
よって非国営の軍隊でさえも、国営軍隊への十分な脅威になってきた、
という感じなのかな?
もしくは、国営の軍隊も満足に養えないいわば二流の国家が国際
社会に参与することが可能になってきた、というのが現代の新しいところかな?

#つまり、アフリカの内戦がどうでもいいとかそういうこととは関係なく、
#アフリカの内戦って、あまり「新しい」できごとではない気がする。
#ただ、そのできごとを取り巻く状況は「新しい」気がするってこと。

180 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 13:45:54 0
>>179
>>176ですが、>>177-178書いた人ではないです。
冷戦後の地域紛争を「低強度紛争」と呼ぶのが一般的なのかは知りませんが、
冷戦期の同単語で使われた概念との違いをレスしたつもりです。

レスの「立場」という意味では、
現代=国家の暴力の独占が崩れつつある時代、
近代=国家が暴力を独占する過程と独占した時代、というスタンス。

近代の戦争形態と現代の戦争形態の違いについて、カルドア(M. Kaldor)の
”New and Old Wars”は良書だと思います。

181 :世界@名無史さん:2005/05/15(日) 14:11:37 0
>>180

>>179です。丁寧なお返事ありがとうございます。
書き込みの混同、失礼しました。
スタンスについても了解しました。

182 :世界@名無史さん:2005/05/17(火) 12:44:30 0
近代ヨーロッパについてわかりやすいページってありますか?

183 :世界@名無史さん:2005/05/18(水) 18:23:12 0
中国人・韓国人には、「エスニー」は理解できても「ネイション」は理解
出来ないのでは?

184 :世界@名無史さん:2005/05/20(金) 10:38:51 0
旧ユーゴスラビアの紛争で、欧州のメディアがユーゴの紛争は「アジア的」
だと報道していたが、そもそも“民族浄化”という発想は近代ヨーロッパ
が生み出したものではないのか?

185 :世界@名無史さん:2005/05/20(金) 10:52:43 0
欧州メディアがいう「アジア的」なんて、
「なんで今の世の中にこんな事件が起こるの?ぶっちゃけありえない」
という程度の意味しかないのでは。

186 :世界@名無史さん:2005/05/26(木) 19:14:20 0
近代の特徴として、学問と宗教の分離、あるいは政治と宗教の分離というのは
どう?

187 :世界@名無史さん:2005/05/26(木) 23:38:36 0
>>186
近代だけの特徴ではない。それに「宗教」の定義によっては近代も・・

188 :世界@名無史さん:2005/05/26(木) 23:50:07 0
>>186
アンダーソンがそういうの書いてたっけ? 「世俗化」

189 :世界@名無史さん:2005/05/27(金) 13:01:57 0
ニュートンの時代には「ナチュラル・セオロジー」があったね。
神が被造物の中でも人間だけに本質的な(ナチュラルな)ものとして与えた
理性を用いて、神の存在や機能を「論証」できるとする立場。

190 :167:2005/05/28(土) 01:31:33 0
どうも、私がかっこつけて、誤解したまま術語を使ったために、
議論の混乱を招いてしまったようです。すんません。

人類社会の将来において、もし、仮にですよ、
「国民国家による物理的強制力の独占が崩れた状態」
「国家以外の主体が行使する暴力行為によって、
世界情勢が大きく左右されるような事態が、
(ある程度)頻発するようになり、
国家の側がそれを制御できなくなった状態」
が招来するとして、
それをなんと呼べば良いですかね?

191 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 02:39:20 0
>>167
なんか15,16世紀のイタリアみたいだな。
The universal Renaissaance.とか(笑)

192 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 08:50:48 0
>>190
中世のヨーロッパはそんな感じじゃない?
騎士修道会みたいなものもあったし、戦争が終わって傭兵たちが雇い主を
失うと、野党の群れと化して大きな社会問題をひきおこしたし。

193 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 09:30:47 0
>>190

 国家権力の物理的強制力の独占の意義は、国家権力を中心に
市民の権利義務を確定し、市民間の取引に裏書を与えるため。
 国家権力が物理的強制力の独占を失うことは、市民間の契約に
よって生じる権利義務を裏書するものが、国家によって
完全には保障されないことを意味する。そうなると、人々は
安心して契約関係を取り結ぶことが困難になる。

 主権国家が並列し、主権を相互承認しあうのも、国家を超えた
市民間の取引を主権国家どうしが裏書しあって、安定した取引を
保障しあうためのもの。
 主権の相互承認からはずれた政治勢力が勃興し、既存の
世界システムに従わず、相互承認された取引を妨害すれば、
その限りで市民間の取引は裏書されないことになる。
 主権国家が存在する一方で、統制できない領域が広がる
状態だから、無政府状態ではない。第三世界のように、
山賊や反政府勢力が国家と並存する状態とでも言うしかない。

 人類の歴史において、国家権力が物理的強制力を独占し、
市民の契約すべてを裏書した時代の方がまれなのだから、
人間本来のあり方にもどっただけ。「あたりまえの社会」
というのが適当。

194 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 10:37:58 0
>>190
>>193
もしそういう時代が来たら、国際法というものも変化をきたすのかな。


195 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 13:16:01 0
「新中世」というやつですな。

196 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 15:17:37 0
アメリカ合衆国のように、市民の武装権が認められる社会になる。


197 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 16:22:55 0
武装してるけど、武力を行使したりはしないんじゃないかな。
交渉事の背景に武力が意味を持つこともなさそうだし。
ちょっと違うんじゃないかな。

198 :世界@名無史さん:2005/05/28(土) 21:44:17 0
ウォーラーステインのいう「近代世界システム」は終焉を迎える?

199 :世界@名無史さん:2005/05/30(月) 07:43:36 0
フランスでEU憲法否決されたね。
「反・ナショナリズム時代」の終焉の始まりかもしれん。

200 :世界@名無史さん:2005/05/30(月) 12:23:35 0
グローバリゼーションは、統合と分化が同時に起こるプロセス。
ある場合には、国家の機能を小さくし、侵食し、崩壊させるが、
ある場合には、国民意識を強め、排他的な国づくりをする。

前者は、東欧の旧共産圏やアフリカで見られ、
後者は、先進国と呼ばれる国々で見られる。

スレタイとは直接関係ないけど。

201 :世界@名無史さん:2005/05/30(月) 20:28:43 0
もっとはっきり言っちまえよ。
合衆国はかつて共和制ローマがそうなったように帝国化しつつあり
他の国を経済的植民地化しつつあると。

202 :190:2005/06/09(木) 01:54:53 0
>>193
そういう、弱肉強食的な状態の招来が、
大多数の人々にとって幸福かどうかといったら、そうではないと思う。
つまり実は、近代国民国家というのは、
何よりも弱者を保護するためのシステムとして存在して来たわけだ。

サヨク知識人、特に日本のサヨクは、
ナショナリズムを敵視してこれを批判し、
解体しようとまで夢想してきたわけだけど。

左の人が、今になって、「ネオ・リベ」=ネオリベラリズム批判の
言説を持ってくるのは、いかにもご都合主義な感じがするね。

203 :世界@名無史さん:2005/06/09(木) 14:32:54 0
>>202
>つまり実は、近代国民国家というのは、 >何よりも弱者を保護するためのシステムとして存在して来たわけだ。
ギデンズの『国民国家と暴力』は読んでみた?
冷戦期の分析だから”古い、現在にそぐわない”と思うかもしれないけど、結構おもしろいよ。「監視」とか。

>左の人が、今になって、「ネオ・リベ」=ネオリベラリズム批判の >言説を持ってくるのは
誰の、どの行為を指してるのかがピンとこないので、的外れのレスかもしれないけれど、
ネオリベラリズム批判とは、構造調整政策&大々的な競争原理の導入に対し、弱者切捨てだという批判のことならば、
SAPが冷戦終結直前から終結後に主流になった以上、ソ連崩壊後の「左」の受け皿になっても不思議ではないと思う。
(「左」じゃないつもりの立場から見ても、疑問を抱いてしまいました)


あと、ご存知の方に質問です。日本や2ちゃん、世界では、
WSFなどの反グローバリズムや、「もう一つのグローバリズム」の言説は、
「左」に分類されるのが一般的なんですか?

204 :世界@名無史さん:2005/06/12(日) 11:12:52 0
ttp://makimo.to/2ch/academy2_whis/1066/1066062089.html

前スレ読んだ。面白いじゃないか。

俺は最初の国民国家はやっぱりフランスなのではないかなと思ったよ。
当時の英国が備えていたのは近代的議会制度の条件であって
国民国家の必要条件とはまったく関係ないんじゃないかな。

205 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 01:13:18 0
>>203
ギデンズは、学生時代に『社会理論と現代社会学』っていう本を読んだ
(読まされた)ぐらいで、あまり詳しくないんだけど。

極端な言い方になるけど、
近代西洋人(近代西洋左翼知識人)の行う近代国家批判っていうのは、
その大前提として、やっぱり近代国家のもたらす様々な恩恵、利得によって
成り立っていると思う。
「パノプティコン」を批判しうるのは、
その社会が「パノプティコン」のシステムを形成・運営しうるほどに、
成熟しているから。
「監視カメラ社会」を批判しうるのは、
その社会が、少なくとも監視カメラを開発し、大量生産できる程度には、
技術的に進んでいるから。
ロシア(シベリア)だのアフリカ(サハラ以南)だのっていう、
もともと近代化もへったくれもない社会では、
そういう批判を行うだけの「贅沢」すら最初から不可能だと思う。

「左」云々に関しては、まあ失言というか、勇み足と言うか……。
明確な対象を想定して言ったわけではないです。
酒井直樹とか、市野川とか、「現代思想」周辺の人達を、
何となく指したものだと思って、聞き流して下さい。

206 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 03:28:48 0
>>204
英国起源説もそれなりにうなずけるけど「世界史的」に見た場合国民国家のはじまりは
やっぱりフランス革命だと思う。

英国事情は所詮ローカルだけど、フランス革命はその後200年以上にわたって
国民国家のモデルになった。フランス→ドイツ→東欧
                     ↓   ↓
                      日本
                      ↓ ↓
                     韓国 中国


207 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 03:34:35 0
>>205
60年安保までは左翼はナショナリストだった。
ニ三年前ブームになった『"民主"と"愛国"』に詳しく書いてあるように。

そもそも世界の左翼の原点であるジャコバン派、日本の左翼の原点である自由民権派
バリバリのナショナリストなわけで。

近代国民国家批判が左翼(風)の人たちの間で流行になったのは全共闘運動が挫折して
から。
"近代""進歩""革命""理性"というものをシニカルに扱うのがカッコイイということになった。
いわゆる一つのポストモダン左翼。

208 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 18:25:53 0
>>205
> 「パノプティコン」を批判しうるのは、
> その社会が「パノプティコン」のシステムを形成・運営しうるほどに、
> 成熟しているから。
別に貧しい村社会でも成り立つんじゃ?


209 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 19:22:30 0
村社会ならパノプティコンじゃなくて実際に相互しているよ。

210 :世界@名無史さん:2005/06/15(水) 19:23:03 0
>>209
訂正。
村社会ならパノプティコンじゃなくて実際に相互監視しているよ。

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